南仏教会テロの容疑者はチュニジア移民 7千人体制で厳戒

 【パリ=三井美奈】南仏ニースの教会で29日、3人が刺殺されたテロで、仏検察はチュニジア人移民の男が容疑者だと発表した。マクロン仏大統領は同日、犯行現場を視察し、国内でテロ警戒にあたる軍兵士を3千人から7千人に増やすと述べた。

 検察の発表によると、容疑者は20~21歳。9月に地中海のイタリア・ランペドゥーザ島に渡り、フランスに来た。29日、教会に入って約30分過ごした後、刃渡り17センチのナイフで男女2人の首を切って、殺害した。

 3人目の女性被害者は刺された後、近くのバーに逃げ込み、絶命した。容疑者は駆け付けた警官に向かって、アラビア語で「神は偉大なり」と叫んだという。聖典コーランを携帯していた。警官に撃たれた後、病院に搬送された。

 マクロン氏は29日、「攻撃されたのはフランスだ。われわれの価値観や自由が標的になった」と犯行を批判した。

 フランスでは9月初め、2015年に週刊誌シャルリー・エブドが襲撃されたテロ事件の公判が始まり、同紙はイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を再掲した。9月末には、同紙の旧本社前で、パキスタン系の男が2人を刃物で刺す事件が発生。今月16日には、風刺画を授業で使った中学教員が、パリ郊外でロシア・チェチェン系の男に刺殺された。

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