フランス 都市封鎖を再施行 5月の解除後、相次いだ「誤算」

 4月時点で国内のICUは5千床。軍が野営病院を設けても患者急増に追いつかず、感染者の少ない仏西部やドイツに患者移送を迫られた。政府は8月、第2波到来に備え「ICUの病床を必要に応じ、1万2千床まで増やす」と公約したが、必要な看護師や医師の増員が間に合わなかった。

 マクロン仏大統領は28日の演説で「11月半ばにはICU患者は9千人となり、国内の収容力の最大限に達する」と医療崩壊に危機感を示した。「ICUの看護師養成には5年、麻酔医育成には10年かかる」と人員確保の難しさも吐露した。

 政府は今夏、PCR検査を週100万件規模に拡大し、「早期発見、追跡、隔離」の方針を掲げた。だが新規感染者が連日4万人を超え、追跡は困難になった。マクロン氏はテレビ演説で方針を見直すと述べ、「感染者を1日5千人まで減らす」目標を掲げた。

 フランスの外出禁止令は少なくとも12月1日まで。飲食店や生活必需品以外を扱う小売店は閉鎖される一方、小中学校の授業や工場などの操業は認められる。

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