静岡の有効求人0・90倍 1年8カ月ぶり改善もコロナ禍「底打ちではない」

 静岡労働局が30日に発表した静岡県内の9月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月から0・02ポイント改善して0・90倍となった。前月を上回るのは1年8カ月ぶり。ただ、新型コロナウイルスの収束が見通せないなかで依然として1倍を切る低水準で推移しており、谷直樹局長は「企業による人員整理が多く、求職者の就職活動が長引くなど、雇用情勢が底を打ったとは判断できない」と慎重な見方を崩していない。

 新規求人倍率(同)も1・87倍と前月を0・18ポイント上回り、2カ月連続で改善した。改善は、有効求人数(同)が5万2150人と2カ月連続で増加したことなどが要因とみられる。

 県内のハローワークを通じた同局のまとめでは、9月には人員整理が9件あり、333人が対象になった。うち7件241人は新型コロナの影響によるものだという。昨年8~9月には人員整理は発生しておらず、新型コロナが企業活動に打撃を与えていることが改めて浮き彫りになった。

 地域別の有効求人倍率は、東部0・90倍、中部1・04倍、西部0・77倍だった。中部は3カ月ぶりに1倍台を回復したが、東部と西部は5カ月連続で1倍を下回った。職業別では、人手不足の傾向が強い建設業が5・92倍、介護関連が4・01倍と高い。一方で、希望が集中する事務職は0・36倍と、求職者3人に対して1人分の求人しかない状況となっている。

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