野村HD、米顧客との取引の処理ほぼ完了

 野村ホールディングス(HD)は12日の投資家向け説明会で、米国顧客との取引に起因した3000億円超の損失発生に関して、未決済のまま残った約定の処理がほぼ完了したことを明らかにした。この顧客はリスクの高い取引に失敗した米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントとみられる。他に同様の問題は起きていないという。

 アルケゴスは保証金として金融機関に株式などを担保に差し出し、その何倍もの取引をしていた。野村HDにとって、こうしたプロの投資家向けの「プライムブローカレッジ」と呼ばれるサービスはリスクを伴いながらも多くの手数料収入を見込めることから、今後も続ける方針だ。

 同社の奥田健太郎グループCEO(最高経営責任者)は再発防止を誓った上で「株式を担保にした与信だけとなっている取引については控えていく」と述べ、リスク管理の徹底を図る考えを強調した。

 令和5年3月期に向けた新たな経営目標では、主要3部門の税引き前当期利益(米国会計基準)について、従来予想の2800億円から3200億円に引き上げた。3年3月期実績から29・2%増を見込む。

 このうち今年4月に新設した投資・資産運用部門では、令和5年3月期に600億円、7年3月期に800億円程度の利益計上を目指す。同部門の運用資産残高は3年3月期の65・9兆円から、4年間で80兆円に拡大する方針だ。

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