土師淳君の父「被害者支援に力を」神戸連続児童殺傷24年

 平成9年に神戸市で起きた連続児童殺傷事件で、小学6年の土師(はせ)淳君=当時(11)=が殺害されてから24日で丸24年となるのに合わせ、父親で医師の守さん(65)が産経新聞の取材に応じ、「犯罪被害者を守るための制度や支援はまだまだ足りない」と、被害者・遺族支援の拡充を訴えた。

 加害男性(38)からの手紙は29年を最後に途絶えた。「なぜ息子が殺されなければならなかったのか真実を知りたい。加害男性は報道を見ているはず。彼の心に訴えるために発信していく」と話す。

 関西の犯罪被害者や遺族と設立した「つなぐ会」も3年目に入ったが、昨年から続く新型コロナウイルス禍で、この1年で集まることができたのは1度だけ。「満足に活動できない状況だが、少しずつやれることは続けたい」という。

 今後の課題として、被害者家族の中でも、その兄弟姉妹のサポートを挙げた。事件当時中学生だった守さんの長男は過熱報道で学校に行けず、「人権がないような生活だった」と振り返る。自身の経験を踏まえ、心に傷を負った子供たちを「精神的にも教育の面でも支援する体制を整えていかなければ」と語った。

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