「村八分」に賠償命令 Uターン移住の男性勝訴 大分

 Uターンした大分県宇佐市の集落で差別的な扱いを受けたとして、男性(72)が自治区長だった3人と市に計330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大分地裁中津支部(志賀勝裁判長)は25日、「社会通念上許されない『村八分』の不法行為があった」として、3人に計110万円の賠償を命じた。市への請求は棄却した。

 判決などによると男性は平成21年、出身地の集落に関西地方から移住。農家に支給される交付金の扱いをめぐり区長らとトラブルになった。自治区は住民票を移していないことを理由に男性を構成員と認めず、住民票を移した後も加入を拒み、市報や冠婚葬祭の連絡も届けられなかった。

 判決は、こうした行為が平穏に暮らす人格権を侵害したと指摘。精神的苦痛の慰謝料を認めた。代理人弁護士は「数々の嫌がらせが村八分と明確に認定されたのは画期的」と評価した。

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