ビジネスの世界はいつも人間が中心 新しい時代を創造する「驚き・感動体験」

【ABS世代が「シニア」を変える】

 米国の経営学者、フィリップ・コトラーは1990年代後半から現在に至るマーケティング3・0のコンセプトを「価値主導の時代」とし、2017年に3・0を補完する形で『コトラーのマーケティング4・0 スマートフォン時代の究極法則』を出版しました。

 そのコンセプトは「自己実現の支援」。顧客の願望である「自分らしさ」を満たすモノやサービスを提供することで、「自分の理想像」を発見・確信させることを提唱しています。そして、スマートフォンを通じて、いつでもどこでもテクノロジーの恩恵を受け、とりわけソーシャルメディアで自分を発信することで、「自己実現」を図りたい人々がたくさんいると伝えています。

 このテーマを解決するため、マーケティング4・0は「Wow」、すなわち驚きと感動体験の提案がポイントです。例えば昨年のラグビーワールドカップにあてはめると、世界のラグビープレーヤーが集結し、ライブでドラマが展開する。そして国民が一体となって母国チームを応援する。こうした強固なコミュニティーは「人」が中心で、ライブ感のある感動や価値に対価を払うという構図でした。

 加えて、応援する人たちが熱狂する模様はソーシャルメディアで発信され、世界中の人々が、再び驚きと感動体験を受けました。

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